「複利の仕組み」をカピバラで学ぶ

海外投資

チーターさん、先日はインタビューにご協力いただき、ありがとうございました。

いえ、わたしの経験がお役に立てたならよかったです。

あれ以来、ファンの方が急に増えたらしいですよ。「壁紙をチーターにしました」とか。「私もランドでロスカット(※1)食らいました」とか。

えー、ファンだなんて…。私、ただの肉食動物ですよ。あと、ランドはもう買ってません。

※1 ロスカット…損を出しているポジションが強制決済されること。FXをやっている人が一番聞きたくない、悪魔の言葉。

投資を1年続けて湧いてきた、チーターさんのギモン

ところで、よっしーさん。
最近わたしの資産も少しずつ増えてきたので、あらためて投資やお金の仕組みについて勉強しようと思ってるんです。

それは素晴らしい!実際、そういう方多いんですよ。結果が出るとさらに興味が湧きますよね。

それでですね。なんで、時間をたくさんかけた方がお金が増えやすくなるのか、いまいちピンときてなくて。

あー、なるほど。それは「複利」があるからなんです。

フクリ? 何目何科の哺乳類ですか? 爬虫類でも食べられるからいいけど。

動物じゃありません。複利は、ついた利息を一定期間ごとに元本に組み入れることができる仕組みのことで、元本が大きくなることでさらなる利息が……

すみません、何言ってるか分かんないです。

もうちょっと、肉食動物にも分かりやすいように説明してもらえませんか? 計算とか、苦手なんで……。

(FXは普通にできるのに、どうして……)

文系なんすよ、自分……。そもそも学校ないけど。

わかりました。ぼくも海外投資アドバイザーの端くれです。
では、複利の仕組みを、チーターさんにも分かりやすいようにカピバラで解説します!

……なんでカピバラなんですか?

かわいいから。

え?

大事なことなので2回言います。かわいいから。

ということで、「複利」をカピバラで説明します(かわいいから)

はい。この2つの群れを見てください。

Aの群れは、親の世代しか子供を産めません。
Bの群れは、新しく生まれた子供も子供を産めます。

どちらの群れも、10頭の親の群れから、毎年1頭の子供が生まれるとします。
ここまで、いいですか?

(やばい、おいしそう…)

カピバラの寿命は長くても10年くらいですが、ここではいったん忘れます。どの群れも寿命が来ないものとして、時間がたった時の群れの数の変化を比べてみましょう。
お尻に⭕️がついているのが繁殖できるカピバラ、❌がついているのが繁殖できないカピバラです。

どちらの群れも、10頭の親の群れから毎年1頭の子供が生まれるので、1年後は同じ11頭です。1年では両方の群れの頭数は変わらないですね。

ここからさらに9年経過した、10年後の群れの数を比較してみましょう。

Aの群れは、何年経っても年に1匹ずつしか増えていかないので、20匹
一方、Bの群れは子供も繁殖できるのでAよりも少し増えて、26匹です。

ここで差がつきましたね。

ほうほう。食料が増えていきますね(ごくり……)。

この仕組みの面白いところは、時間が経てば経つほど差が広がっていくところなんです。
さらに10年経った20年後には、こんなことになっています。

Aの群れが30匹。Bの群れは67.3匹。
なんと、2倍以上の差になります!

最後の0.3匹のカピバラ、欠けてますね! パンの耳なんかと同じで、端っこって無駄においしいですよね。

Bの群れのように、後から生まれた子も全員親になれるのが「複利」の仕組みです。「親の数が多いほど群れが増えやすい」と覚えてください。ちなみにAの群れはお金の世界では「単利」と言います。

(端っこといえば、切り落としもおいしいよな……)

チーターさんがやっている海外投資もそうですが、中長期の投資ではこの複利の力を使っているから、時間が経てば経つほど増えやすくなるんです。これこそ時間を味方につけた「がんばらない投資」ですね。
これでなんとなく、複利のこと分かりました?

分かりました! 子にも繁殖能力があってずっと死なないカピバラがいたら、孫の代まで獲物に困らないので将来食いっぱぐれないってことですね。

(なんか、仕組みは伝わったみたいだからいいや……)

※この話は投資知識を元にしたフィクションです。投資と狩りは自己責任でお願いします。
※上記は複利を説明するためのたとえ話であり、実際のカピバラにはもっと強力な繁殖力があります。飼育の際はご注意ください。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP