よっしーさん、こんにちは。
あ、チーターさん。口の周り赤いですよ。
一狩り行ってきました。
なにモンハンみたく言ってるんですか(※1)。
オリンピックの開会式を見てたらモンハンのテーマが流れてたんですよ。なんかテンション爆上がりしちゃって。
(テレビ見られるのね……)
※1 言わずと知れたゲーム「モンスターハンター」のキャッチコピー。ちなみに中の人は十数年前にモンハンポータブル(PSP)でプレイしたきり。
なんで海外投資と言えば「アメリカの会社」なの?
ところで、よっしーさん。
さて、今日も質問があってきたんですよ。狩りのついでですけど。
おー、それはありがとうございます。どんな質問ですか?
今やっている海外投資のポートフォリオ(金融資産の組み合わせ)を確認してみたんですが、ほぼアメリカの会社の株ばかりですよね。これって何か理由があるんですか? 同じ海外でも、他の国じゃなくてなぜアメリカなのかなぁ、と。
ほんと、チーターさんって不意打ちでガチの質問投げてきますよね。
ありがとうございます!
1mmも褒めてないですよ。じゃあ説明しますね。これは資本主義の……
あ、そういう難しい回答いらないです。たとえて。
またかよ…
よっしーさん、心の声がダダ漏れです。いいから早く。
……わかりました。ぼくも海外投資アドバイザーの端くれです。
じゃあアメリカの企業の仕組みを、チーターさんに分かりやすいように動物の生態で説明してみます。
草食動物の群れの仕組みを知ると、アメリカの企業の強さが分かる?
チーターさん、今から草食動物の気持ちになってぼくの話を聞いてください。
ややこしいな。肉食なのに。
たとえろって言ったの誰ですか。
じゃあトムソンガゼルとかでいいですか? さっき一狩りしてきたので。
こんにちは。
トムソンガゼルです。
(イメージ)
いいですね。続けますよ。
チーターさんは肉食だから関係ないですけど、草食動物って基本的に群れで行動してるじゃないですか。
はい、群れになってもらってるおかげで見つけやすいです。
で、群れに必ずリーダーいるでしょ。
いますね。強そうなんで、直接対決は避けてます。
そう、それ! 体が大きかったり、力が強いやつがリーダーやってますよね。
基本的に、群れは大きい方が餌を探すにも効率がいいですし繁殖もしやすいですが、その分内部のいざござや争いも起きやすいです。
そこでリーダーが、群れの中の争いを収めたりしながら、群れを維持したり大きくする役割を持っているんです。
あー、なるほど。分かります。
じゃあもし、チーターさんが群れのNo.2だったとして、その群れのリーダーが弱かったら、どう思いますか?
「速攻俺に代われ」って思います。
そうです! リーダーが弱かったら即交代です。群れの存亡に関わりますからね。
こんな感じで、多くの草食動物たちは群れを維持しているんです。
さて、投資の話に戻りますよ。
アメリカの企業は、まさにこの草食動物の群れのような傾向が強いんです。「リーダーがダメなら即交代」の文化が、一番強いのがアメリカ。会社の業績が悪いとすぐにトップが交代しちゃうので、株価も下がりづらい。
あー、なるほど。
これが例えば日本だと、文化的な違いもあって、業績が悪くてもなかなか「はい交代」ってならない。そんな感じなので、アメリカの方が「群れを維持しやすい」ってことです。
今まで草食動物の立場から考えたことなかった。新鮮です。
もちろん、アメリカ以外がダメってことではないです。日本にだっていい企業はたくさんあります。ただ、長期的・持続的な成長って意味ではやはりアメリカは安心感が高い銘柄が多いかなぁ。
なんとなく分かりました。ありがとうございます!
わたしも今度からトムソンガゼルの群れに遭遇したらリーダー襲います。なんかかっこいいから。
(トムソンガゼルもチーターさん並に足が速いけど、がんばって……)
※この話は投資知識を元にしたフィクションです。投資と狩りは自己責任でお願いします。
※上記はたとえ話ですが、実際のトムソンガゼルもチーターと同じ時速60km/hほどで走ります。捕獲の際はがんばって追いかけてください。
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