どうして多くの人が「投資は危ない」と感じているのか、原因を考えてみた

投資のキホン

投資について話をしていると、「投資はあぶない」とか「投資は怪しい」みたいな思い込みを持っている人をよく見かけます。

こうしたことはご本人の判断なので、それに対して何か意見を述べることはしません。ただ、上記のようなイメージを持たれている人が多い根本的な原因のひとつとして、多くの人が「お金のことをよく知らない」から起きているのではないかな、といつも思っています。

「電話」と「投資」の意外な共通点

ちょっと変なたとえですけど……

たとえば、自分のところに特殊詐欺の電話がかかってくるシチュエーションを想像してみてください。「保険の還付金が返ってきます」とか「本人確認のために今からキャッシュカードの暗証番号をお伝えください」とか言われたら、まぁ、「あやしい」ですよね。

これらが怪しい電話であるということを、ぼくたちは十分に理解しています。
テレビや新聞などのメディアが、ぼくたちを教育してくれているからです。

でも、だからと言って自分に電話をかけてくる人すべての人を、怪しいと感じますか?
ちょっとでも危険性があるなら、もう電話を使うのはやめた方がいいと思いますか?

YesかNoかは、もちろんあなたのご判断にお任せします。
ただ、多くの人が「No」と考えるのではないでしょうか。

電話を使うぼくたちが「そういう詐欺のケースがある」ということも学び、いざという時の対策を立てておくことが大事だ、と思いますよね。

投資も、それと全く同じです。

電話がコミュニケーションのための便利なツールであるのと同様に、投資もお金を育てるための便利な「ツール」です。そして便利なツールの宿命として、本当に残念なことですが、中にはよからぬことを考えて近づいてくる人も、います。

だからといって、投資が「すべて怪しい」ということにはなりません。投資は電話同様、ただのツールです。投資そのものではなく、ツールを使う人・薦める人の問題です。「きちんと活用するためには、使っているぼくらにもある程度の勉強が必要だ」、ただそれだけのことなのです。

こう考えるだけでも、少しイメージが違って見えませんか?

みんなが「なんか怖い」と思っていることが、実は世界の経済を回している

そもそも日本人は、(これを書いているぼくも含めてですが)お金のことをあまりに知らなさすぎます。

海外では、小さいうちから当たり前に金融の教育が行われています。
特にアメリカ、イギリスでは、小さいうちからお金の管理はもちろん、金融の役割やリスク管理、情報の判断力などをしっかり養います。
やっと、日本でも2022年度から高校の家庭科で投資信託を教えようということに学習指導要領が改訂されましたが多くの人の意識が変わるのはまだまだ先のことなのでしょう。関係ない話ですが、先生もお金の知識がないだろうから教えるのは大変だろうなぁ、と勝手に思ってしまいます。

それはさておき、、、
多くの人が「金融リテラシー」、つまりお金に関する知識を持っていないために「なんか怖い」で止まってしまい、何もしないでいます

これは本当にもったいない。

たとえば株の話。
上場している株式会社が市場からお金を得るためには投資家に株を買ってもらうことが重要です。これは中学3年の社会科で習いましたよね。

株を買うことは、その会社の応援にもなります。
自分の投じたお金が、その会社のビジネスを活性化し、ひいては世の中の経済を回しているのです。

それが資本主義です。
どの会社ががんばっていて、今後成長が期待できそうなのか? そうしたことを見極めるのもビジネスセンスにつながります。

これに正しく関われば、自分の資産の保全、育成にも大きくつながります。多くの日本人が「なんか怖い」と思っていることが、実は世界の経済をグルグル回すベースになっています。そんな投資の世界を学ぶこと、少しでも面白そうだと思ってもらえたら幸いです。

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